2010年4月13日火曜日
憂いを払う
「スタッフの皆様で、楽しんで下さい」と、先日、ご来店のお客様に頂いたワイン「Chateau Chasse-Spleen 1999」。(時々、ブログで紹介している“N.Y スタイル”のお客様です)
スタッフで早速頂きました。いつも本当にありがとうございます!!
輝きのあるガーネット色を帯びた紫色、香りは強く凝縮感あり、黒い果実のコンポート、ジャムのような甘味のある香り、少し清涼感ある樹皮の香り。最初にワインを口に含んだ際の印象は滑らか。心地よい酸味、かどのない渋味、甘味もあり。バランスよく、余韻も長く続きました。
シャス・スプリーンの畑は、1560年から400年以上もの間ブドウ栽培が続けています。
最初のシャトー名は「グレシエール」、1820年頃には「グラン・プジョー」。その後、相続問題で二つに分割され、一方が「シャス・スプリーン」となる。
シャトー名は、フランスの有名な詩人シャルル・ボードレールが詠んだ「スプリーン」という題の詩からとったものといわれ、後に近隣に住んだ画家オディロン・ルダンが、その詩の絵を描いたそうです。
1821年、ワイン愛好家のロード・ビロンが訪れた際に「憂いを取り除くには、このワイン以上のものはない」と語った記録が残っているそうです。